木製レジカウンター 飲食店
木工職人のワザを結集!設計にこだわりが光るレジカウンター
木工職人のワザを結集!設計にこだわりが光るレジカウンター
記事コード:508
木工家具メーカーによる、店舗レジカウンターの製作事例です。木製の枠と板を組み合わせた収納付きのカウンターは、明るく風通しの良いカフェの内装にピッタリ。デザイナーのイメージを、実際にものとして作り込む技術に注目。
【商品・数量】レジカウンター×1台、カウンター収納×1台、ディスプレイ用格子×1台
【素材】天然木パイン材(無垢材、突板)
【予算】格子+レジ台カウンター+カウンター収納 980,000円(取付送料別・税別)
【納期期間】約3週間
クライアントの要望
店舗・住宅の内装で、建具製作を得意としている建具メーカー・株式会社クラフト様からお声がけいただいたのが、今回のおシゴトのきっかけでした。すでに数店舗出店しているフレンチトーストが売りの人気カフェ。その本店のリニューアルをするとのことでした。
「テラス席もある開放的な店舗。木材を豊富に使って、ナチュラルで風通しの良い印象のお店にしたい。」
弊社にご依頼いただいたのは、木製のレジカウンターと、レジカウンター上部につける格子状の装飾部分。大まかな寸法と木材の指定がありました。
木材はパイン材をご希望です。無垢材と突板を組み合わせて製作したいとのこと。パイン材とは針葉樹のマツ科からとれる木材です。パイン材にも種類がありますが、今回は黄色味がかったイエローパイン材のご指定でした。
この大まかな全体像から、実際に「製作できる」図面を、弊社で起こしていきます。
「テラス席もある開放的な店舗。木材を豊富に使って、ナチュラルで風通しの良い印象のお店にしたい。」
弊社にご依頼いただいたのは、木製のレジカウンターと、レジカウンター上部につける格子状の装飾部分。大まかな寸法と木材の指定がありました。
木材はパイン材をご希望です。無垢材と突板を組み合わせて製作したいとのこと。パイン材とは針葉樹のマツ科からとれる木材です。パイン材にも種類がありますが、今回は黄色味がかったイエローパイン材のご指定でした。
この大まかな全体像から、実際に「製作できる」図面を、弊社で起こしていきます。
要望に対する提案~受注まで
製作図にあたり考える「実際的な部分」とは、例えば「実際に製作できるのか?」「実際に搬入できるのか?」「材料がその寸法であるのか?」といった点。クライアントの要望をふまえつつ、製作・取付面で問題がないか、クライアントの要望にそっているかを図面をもとに細かく確認していきます。
お客様から見える柱状の部分と天板は、無垢の厚い材料を使用することで素材感を感じるようなイメージです。天然木は人工の素材とは違い、自然素材特有のあたたかみある風合いがあります。箱のその他の所は突板を使用することで無垢材がよりひきたって見えます。
突板とは木材を0.2mm~0.6mm程度にスライスした板材のコト。これを合板に貼り付けて使用します。すべて無垢材で作ると木材特有の反り・暴れも生じやすく、コストもかかります。突板にすることで上記のデメリットが抑えれます。ただし、無垢材のように削ったりなどの自由な加工ができないので、削りが必要な部分や曲線部分などには無垢材を使用し、反り・暴れが想定される部分には突板を使用しています。
尚、格子状の装飾部分は突板にすると逆に製作手間が増えてしまいコストが増えてしまいます。ここは45㎜厚の無垢材にする方が安くなります。デザイン・ご要望・ご予算によって適材適所の材料を使用しています。
また、搬入経路が細い道で時間指定があり、軽トラックでの搬入がギリギリ可能なレベル。そのため、軽トラックで搬入できるサイズと、限られた時間で搬入が終了できる分割数なども考えながらの製作となりました。
実は、クライアント様からいただいた格子のイメージだと、製作も搬入も難しい大きさ。
分割して現地で組み立てる設計にする必要があります。最初の図面では接合する格子同士は木材が2本あるようにしました。しかし、それでは綺麗な格子には見えないのでNG。また、金物が見えるような接合もNGと言われました。
そこで写真(接合部)のような、無垢材内部の見えない所で凹凸になるような接合方法にすることでクライアント様の要望を叶えつつ、強度を保てるようにしました。
実際に、イメージが形にできるかを製作図をつくり、何度かクライアント様とのやりとりを経て製作に入っていきます。そうすることで製作する職人側にも作りたいものが明確に伝わり、問題点の発見・改善を早期に対処できるようにもなります。
お客様から見える柱状の部分と天板は、無垢の厚い材料を使用することで素材感を感じるようなイメージです。天然木は人工の素材とは違い、自然素材特有のあたたかみある風合いがあります。箱のその他の所は突板を使用することで無垢材がよりひきたって見えます。
突板とは木材を0.2mm~0.6mm程度にスライスした板材のコト。これを合板に貼り付けて使用します。すべて無垢材で作ると木材特有の反り・暴れも生じやすく、コストもかかります。突板にすることで上記のデメリットが抑えれます。ただし、無垢材のように削ったりなどの自由な加工ができないので、削りが必要な部分や曲線部分などには無垢材を使用し、反り・暴れが想定される部分には突板を使用しています。
尚、格子状の装飾部分は突板にすると逆に製作手間が増えてしまいコストが増えてしまいます。ここは45㎜厚の無垢材にする方が安くなります。デザイン・ご要望・ご予算によって適材適所の材料を使用しています。
また、搬入経路が細い道で時間指定があり、軽トラックでの搬入がギリギリ可能なレベル。そのため、軽トラックで搬入できるサイズと、限られた時間で搬入が終了できる分割数なども考えながらの製作となりました。
実は、クライアント様からいただいた格子のイメージだと、製作も搬入も難しい大きさ。
分割して現地で組み立てる設計にする必要があります。最初の図面では接合する格子同士は木材が2本あるようにしました。しかし、それでは綺麗な格子には見えないのでNG。また、金物が見えるような接合もNGと言われました。
そこで写真(接合部)のような、無垢材内部の見えない所で凹凸になるような接合方法にすることでクライアント様の要望を叶えつつ、強度を保てるようにしました。
実際に、イメージが形にできるかを製作図をつくり、何度かクライアント様とのやりとりを経て製作に入っていきます。そうすることで製作する職人側にも作りたいものが明確に伝わり、問題点の発見・改善を早期に対処できるようにもなります。
受注~納品まで[製作]
弊社は家具メーカーとして様々な木工所と繋がりが全国にあります。全国に家具産地と呼ばれるところがありますが、地域によっての特性もありますし、製作工場ごとに得手不得手があります。最近はお客様のご要望も多種多様です。綺麗・繊細な作りを追及した家具、木材だけでなくスチールなどの素材も使用しながらのアンティーク調家具、無垢材のクセを熟知している職人によるオール無垢材家具。店舗什器や、施設など数量を必要とされる家具など。お客様のご要望によって幅広く対応できます。
現地で組み立て取付をするには、施工するスタッフにも家具の製作知識だけでなく、建築の現場知識も求められます。家具を作る知識・技術があっても、建築のことがわからないと現場に合わせた家具は作れません。
ご依頼の格子も事前に壁の下地状況の確認をし、不安を感じていたので現場で対応できる方法をいくつか用意していました。実際の現場では撤去前の現調では見えなかった点検口が家具背面にあった為、急きょ家具内部に点検口を作ったりなど発生しましたが、予定通りに終了できたので当日中に家具塗装をする職人さんが着色して完成。グリーンの装飾を施し、無事にオープンへと至りました。
現地で組み立て取付をするには、施工するスタッフにも家具の製作知識だけでなく、建築の現場知識も求められます。家具を作る知識・技術があっても、建築のことがわからないと現場に合わせた家具は作れません。
ご依頼の格子も事前に壁の下地状況の確認をし、不安を感じていたので現場で対応できる方法をいくつか用意していました。実際の現場では撤去前の現調では見えなかった点検口が家具背面にあった為、急きょ家具内部に点検口を作ったりなど発生しましたが、予定通りに終了できたので当日中に家具塗装をする職人さんが着色して完成。グリーンの装飾を施し、無事にオープンへと至りました。
納品後の経過
リニューアル後もお店は大盛況。クライアント様からも、レジカウンターのクオリティにご満足いただき、その後追加で注文をいただくことが出来ました。テラス席からテイクアウトで購入できる上げ窓を製作したのですが、こちらも好評でした。店舗を彩る一助になれたことは、弊社にとってもうれしいことですね。
![]() | ![]() 完成したレジカウンター |
シゴトの転用性
弊社は主に高級住宅におけるオーダー家具のご依頼が多いですが、その信用から店舗向けの良質な什器、数量がある家具づくりまでこだわりをもって製作しています。
特に最近はオーダーキッチンや洗面台など水回りのご依頼も多く、木材だけではなく人工大理石、大理石、ステンレス、スチールなど様々な素材を組み合わせたご要望をいただきます。
什器兼ディスプレイにもなるデザイン性に優れた什器や、アール型のソファや椅子など。木工所とデザイナーとのコラボ製品を製作することも。
それぞれの得意なワザを結集し、より良いものづくりを今後も行っていきたいですね。
特に最近はオーダーキッチンや洗面台など水回りのご依頼も多く、木材だけではなく人工大理石、大理石、ステンレス、スチールなど様々な素材を組み合わせたご要望をいただきます。
什器兼ディスプレイにもなるデザイン性に優れた什器や、アール型のソファや椅子など。木工所とデザイナーとのコラボ製品を製作することも。
それぞれの得意なワザを結集し、より良いものづくりを今後も行っていきたいですね。
製作期間(受注~納品・設置まで)
打合せ
↓2週間
内容決定、製作開始
↓3週間
設置施工 1日
↓2週間
内容決定、製作開始
↓3週間
設置施工 1日
予算&金額
格子+レジカウンター+カウンター収納
980,000円(取付送料別・税別)
980,000円(取付送料別・税別)
製作年月日
2017年
実施・設置場所
某パンケーキカフェ(神奈川)
Writer’s Eye
取材時、製作した様々な什器や収納を触らせていただいたのですが、棚を閉じた時に、木材と木材同士が吸い付く!これが良質な木材製品…!とすぐ理解しました。製作工程や製品の魅力などを笑顔で話してくれる担当者様もとっても魅力的でした♪(守屋)
当記事に関連するカタログ・WEB商品(賑わい創りの道具や取扱商品)